一度きりだから愛しくて

あらしとおおのさんのこと、つらつらと

成瀬領と、真中友雄。

そうそう、今日は成瀬領、いいえ、真中友雄のお誕生日なんですね。

「魔王」の何がいいって、彼に憑依しているおおのさん、というか…彼の苦しみ、必死に細く繋ぎとめる感情を体現するおおのさんの儚さ脆さがね…。
復讐を果たすべく”魔王”として生きる側面と、迷い・躊躇い・後悔が溢れそうなのを押し留める側面。
おおのさんてほんと憑依型よね。
本当にこの世のどこかに成瀬領は確かに存在していると思わせる。
泳ぐ瞳や流れる汗、唾を飲む様子、片方だけ上がる口角、その全てに彼の感情をのせていて、胸が詰まるように苦しくなる。
痩せた身体やピンと伸びた背筋も”成瀬領”であって、おおのさんが彼そのものになったみたいよね。

何回見ても飽きないドラマはこれだけかも。
あと何回見てもお姉さん(優香ちゃん)とのシーンは鼻水垂らして号泣します


一番好きなシーンどこ、って聞かれたらそのお姉さんとのシーンとまようんだけど、やっぱり最終回の芹沢とのシーンかな。
ここは譲れないというか、積極的に推していきたい部分なんだけど、おおのさんて声もその役に憑依しているというか、おおのさんの声じゃないみたいだ、って思うことが多々あるわけ。
私初めて見たとき思ったのが、「声が違う」ってことだった。
魔王最終回の芹沢のシーンで言えば、発砲してしまう前に「僕を殺してくれ」って叫ぶところ。
あれはまさに”成瀬領”の叫びであり”真中友雄”の叫びだと思う。
大野智はどこにもいなかった。

はー。
夏の香りがしますね。百合の花が綺麗です。
お誕生日おめでとうございます。